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前回のブログで、英語学習で最も大切なのは「英語の発想法」を習得することだと述べました。私たちが英語を話すのがなかなか難しいのは、日本語の発想法と英語の発想法が真逆だからです。
言語の発想法とは言語の語順感覚のことです。日本人の英語習得が困難な原因は、日本語を発想する語順と英語を発想する語順が180度違うことなのです。この最も大切な「英語の発想法」の習得には音読が一番効果があります。
しかし、ただ音読するのでは効果がありません。なぜなら、英語と日本語の語順が真逆なので訳した文を音読したとしても意味が載っていないのです。これを「空読み」と言います。空読みでは音読の効果が実感できず、時間の無駄になるだけです。
意味をしっかり取りながら音読するために、まず完全な和訳ではなく英語の語順に沿ったセンスグループ訳をして、英文を文頭から英語の語順で理解できるようにします。その後、英語の語順で意味を取りながら音読をします。これを「直解音読」と呼びます。
「①直解音読→②シャドウイング→③音読筆写」のトレーニングをしっかり実行すると、段々とセンスグループ訳が不要になり、英語のまま理解できるようになるのです。この①~③のトレーニングが受験生にとって最も大切な作業になります。
共通テストのリーディングは総単語数が約6,000語です。高校生の訳読による読解速度は平均で約75wpmです。(※wpmとは words per minute の略で、1分間当たりに理解できる単語数のこと) 制限時間は80分なので、1回読むだけで試験は終わってしまい解答まで至りません。
塾では、まずゆっくり音読して約150wpmで理解できるようにします。これを達成できたら、次に黙読で約300wpmを目指してトレーニングします。しっかりトレーニングをすると誰でも訳読の4倍速で長文を読んで理解できるようになります。
武蔵の生徒がネイティブ並みのスピードで長文を読んで理解できるのは、このようなトレーニングを毎週しっかりと実施しているからです。300wpmの読解速度があれば、共通テストのリーディングは1回読むのに20分で済みます。2回読んでも40分で、残りの40分で問題を解いて見直す時間も取れます。
長文読解の授業では写真のテキスト「文単」を使用しています。このテキストはリスニングアプリで音声を2倍速にできるので、これを利用してトレーニングすることによって誰でも無理なく300wpmで黙読ができるようになります。また単熟語帳を兼ねているので、ボキャビルにも使えます。
日本の英語教育は中学・高校だけでなく、塾や予備校でも「文法訳読式」が主流です。しかし、訳読では英語を話せるようにならないだけでなく、読解速度も遅すぎてグローバル化されている現代の国際社会では通用しないのです。
文部科学省は訳読を中心とした英語教育から脱却し、国際社会で通用する英語力を育てるために、共通テストにおいて訳読では通用しない問題量を出題するという抜本的な改革を行いました。でも、教育現場がそれに追いついていないのが現状で、英語難民が増えています。
武蔵ゼミナール大学受験英語塾では、指導を開始した32年前から「英語のまま理解できる直聞&直読直解法」を教えています。この指導法に触れた生徒は「目から鱗」で、使える本物の英語力がどんどん育っていきます。
英語は受験だけで終わることなく、将来も仕事やプライベートで使う可能性が高いことを考えると、時代遅れの「文法訳読式」から、これからの時代に通用する「直聞&直読直解法」に切り換えるべきだと思いませんか?
★武蔵ゼミナール大学受験英語塾
https://www.english634.com