多くの高校生から「リスニングが苦手で・・・」と相談されます。共通テストの英語のリスニングの配点が100点になり、センター試験の2倍(実質4倍)になってから、当然のことながらリスニングについての相談が増えました。
入塾面接のときに英語のニュースを聴いてもらって「何を言ってるか分かりますか?」と尋ねると、たいてい「速すぎて、よく分かりません」「全然分かりません」と返ってきます。たまに、聞こえた単語をいくつか答える生徒もいますが、文の形で聞こえる人はほとんどいません。
アメリカ人やイギリス人が話す速度は160~200wpmです。(wpmというのは word per minute の略で、1分当たりの単語数のこと。)早口の人もいればゆっくり話す人もいます。間を取って約180wpm、これがアメリカやイギリスのTVやラジオのニュースの速度です。
「リスニング直聞直解法」の授業ではCNNのニュースを教材にしたテキスト(写真)を使用しています。個人差がありますが、入塾して3~6か月位経つと英語のニュースがゆっくりと聞こえるようになります。「英語って、こんなにゆっくりなんですね!」聞こえるようになった生徒は皆こう言います。
日本でもそうですが、アメリカやイギリスの新聞やTV、ラジオのニュース原稿の編集基準は義務教育終了者が理解できることです。もしそうでなければ、ごく少数の人しかニュースを理解できません。つまり、ニュースは誰でも理解できるように作られています。それほど難しくはないのです。
日本の英語教育では文法の約80%は中学で学習済みですし、単語も固有名詞を除いて英検2級レベルの語彙力があれば、ニュースの英語は高校生でも十分理解できるのです。でも、高校生のほとんどは聴いて理解することができません。ニュース・スクリプトを見ると「そんなに難しくないですね。」と言うのですが・・・
ここに英語教育の歪みがあります。訳読法の限界と言ってもいいかもしれません。高校生が英文を読むスピードは平均して75wpmです。共通テストのリスニングは140wpmなので、当然のことながらほとんどの高校生にとってきちんと聴いて理解することは絶望的なのです。なんとなく聞こえてくる単語を拾って、全体でこんなことを言っているのではないかと類推しながら問題を解いているのが現状です。
塾生たちは約180wpmで流れる英語のニュースがゆっくり聞こえるぐらいですから、当然共通テストのリスニング(140wpm)は、しっかりと聞こえているので楽勝です。「直聞&直読直解法」で学習すると共通テストはもちろん、英語のニュースでさえゆっくりと聞こえるようになります。
いったい何故でしょうか?2006年(平成18年)にセンター試験にリスニングが導入されるようになってから、全国あちこちの塾や予備校、高校で講演する機会が増えました。公立高校入試レベルの1ページ(語数にして約500語)の長文を読んでもらい読解スピードを計測すると、7分以上かかるのが普通です。なかには、5分ほどで読める生徒もいますが。
うちの塾生たちは2分もあれば読み終わりますと言うと、大変驚かれます。その秘密は、英語のまま理解できる「直聞&直読直解法」です。訳して理解するのではなく、英語から直接理解できるようにするからです。訳読では日本語に変換するのにどうしてもタイムラグがあり遅くなりますが、英語のまま直接理解できるようになるとそれがない分だけ早く読めるようになります。
先ほど、塾生たちは英語のニュースがゆっくり聞こえると述べました。実は、300wpmで読めるようにするというのが当塾の目標です。英語ではなく日本語で考えてみてください。音読と黙読では、どちらが速いですか?当然、黙読の方が速いですよね。
英米人でも同じで黙読の方が速いのです。英米人の話すスピードは約180wpmで音読もこの速さです。黙読はそれ以上で約300wpmが普通のスピードです。当塾では英米人が普通に読むスピードを目標にして独自のトレーニングをしていて、ほぼ全員がこれを達成します。だから英語のニュースがゆっくり聞こえるようになるのです。従って、共通テストのリスニングもとてもゆっくりと聞こえるから楽勝なのです。
塾生たちがリスニングに強い理由がお分かりいただけたでしょうか?次回は塾生たちの長文読解の秘密について述べます。お楽しみに!
武蔵ゼミナール大学受験英語塾 https://www.english634.com/
今日と明日は「大学入学共通テスト」が実施されています。従って、高2の皆さんの共通テストまで残りあと1年ですね。(高1の皆さんは、あと2年です)
タイトルにもあるように、英語の受験勉強には(家庭学習も含めて)少なくとも約1,000時間が必要だと昔から言われているのをご存知ですか? 今から受験勉強を本格的に始めると毎日3時間弱が必要です。
毎年3月~4月の学年が上がるときに入塾する生徒が一番多いのですが、学習量を考慮すると、スタートは早ければ早いほど有利です。実際にGMARCHや早慶上智などの上位校に合格する生徒は、多くがこの時期から始めています。
大学入試の英語は、目安として共通テストが英検2級レベル(単語数約5,000語)、一般入試はGMARCHが準1級レベル(約8,000語)、早慶上智が準1級~1級レベル(約12,000語)です。
また、英単語も覚えるべき意味や語法が1単語につき平均して約5個あるので、共通テストで約25,000項目、GMARCHで約40,000項目、早慶上智で約60,000項目あります。
このように具体的な数字を挙げると、少なくとも約1,000時間必要で、スタートは早ければ早いほど有利だということが分かると思います。
英単語は、ただ単語帳を使って意味だけを覚えるのは効率が悪いのです。大学入試では「語法」が問われます。語法というのは単語の使い方のルールのこと。(「法」とは法律、つまりルールのこと。例えば、文法とは文の組み立て方のルールです。)語法は授業を通してリスニングや長文読解の中で具体的にどのように使われているかを学習する方が効率が良く、残りを単語帳で補います。
必修講座の「リスニング直聞直解法」や「長文直読直解法」の授業では、辞書を使用して語法を、特に動詞の語法を徹底的に解説します。というのは、入試で一番問われるのは動詞の語法だからです。動詞の語法が身についていると、リスニングや長文を理解するのも楽ですし、英作文も簡単に書けるようになります。
また選択講座の「直聞&直読直解のための英文法・語法」の授業では、動詞の語法の問題を中心に英語の発想法を学習していきます。英語の語順による発想法が身についていると、受験生にとって特に難しい並べ替えや条件英作文は楽々解答できるようになります。
武蔵ゼミナール大学受験英語塾は30年以上に渡る指導経験と実績のある英語塾です。指導開始当初から、リスニングと長文読解に特化した「英語直聞&直読直解法」の授業を実施していて、訳すことなく英語のまま直接理解できるようになります。
元々、東京23区だけでなく、千葉や横浜、さいたまなどの遠方からも通塾していた英語塾です。また夏や冬の季節講習では全国から泊りがけで受験生が集まる塾でしたが、一昨年からの新型コロナ禍でオンラインによるライブ授業をするようになって首都圏だけでなく全国からも英語が苦手な高校生・浪人生が集うようになりました。
塾長自身が苦手だった英語の偏差値を28から72まで上げて慶応大学文学部に合格した経験があります。その経験を基にした当塾の授業で偏差値26から立教、32から早稲田、38から明治、42から東大に合格した先輩たちがいます。他にも偏差値を15以上アップして夢でしかなかった憧れの志望校に合格した先輩たちが沢山います。
小さな英語塾なので1年ごとの合格者数は、都心の大手予備校と比べるとそれほど多くはないのですが、指導を開始して31年間の通算で早慶上智に600名以上、GMARCHに1,000名以上の合格者を出しています。
また一般の塾や予備校では英語は暗記が中心の授業が多いのですが、当塾は英語の発想法を中心とする思考型の授業なので、理系の受験生、特に医歯薬系の受験生に人気があります。文系の社会科系の科目は暗記型が多いのに対して、数学や理系の科目は思考型が多いからでしょう。実は、文系の受験生でも英語は暗記型の勉強よりも、思考型の勉強をする方が伸びるのですが、このことはまた別の機会に述べることにします。
全国の英語を苦手とする高校生・浪人生の方、ぜひオンラインによるライブ授業で「英語直聞&直読直解法」を一緒に学びませんか? 先ずはオンラインでの入塾面接の予約をしてください。お待ちしています。
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